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なぜフリーアクセスなのか
目的地までのバリア(障壁)を表示し、自らのスキルに合わせて道筋を選択できる、ということ。
フリーアクセスマップは、独自の視点を盛り込んだ新しい形のバリアフリーマップです。本マップは、 京都大学の障害学生支援の拠点として専門窓口が設置された2008年より、車椅子利用者の意見などをとりいれながら調査・編集、検証を行い、2009年3月に初版発行したもので、以後調査・検証を続けながらバリアフリーに関する情報の更新を行っています。
DRCではバリアフリーマップの作成にあたり、従来のものとは少し異なる視点で情報を表示する方法を考えました。本マップは、主に車椅子利用者などの移動困難者の目線で作成したもので、従来のバリアフリーマップに多い道筋や設備の使用を限定し指示するようなものではなく、目的地までのバリア(障壁)を適切に表示することで、自らのスキルに合わせて道筋などを選択できるような形式にし、ネーミングも「フリーアクセスマップ」としています。
自分の「みち」がわかるために
キャンパス内の移動を考えたとき、実際にどのような情報を手にとりたいかを考えること。
これらの視点は、実際に車椅子利用者の意見を取り入れ、プロジェクトを進めて行く過程で生まれま した。キャンパス内の移動を考えたとき、実際にどのような情報を手に取りたいかを考えることが、この マップの原点となっています。
マップデザインのポイント
アクセス経路をわかりやすく表示しています
車椅子対応の入口・スロープを明記するなど、バリアフリーに関する情報を優先して掲載し、通行しやすい道をはっきりさせることでアクセス経路をわかりやすく表示しています。
文字に頼らない直感的な表現を目指しています
情報の複雑化を避けるため、できるだけ一目見てわかるマークや記号を多用し、文字に頼らない直感的な表現を目指しています。
アクセスの支障になりやすい坂や段差などをわかりやすく表示しています
坂や段差をはじめとする、車椅子利用者にとってアクセスの支障になりやすいバリアを、わかりやすく掲載しています。
マップ上に標記される建物やバリアの情報(凡例)
誰にとっても使いやすい施設であるために
利用者視点に基づいたフリーアクセスマップの可視化を通じて、キャンパス内のバリアを一つずつ取り除いてゆく努力が行われています。
入り口部分でのスロープ設置やドアの変更、悪路を取り除く整備など、建物へのアクセスのしやすさ が向上。駐輪においても整備が進み、歩道をふさいでしまうなどの問題も減少しています。