これまで在籍実績のない障害種の受験生から事前相談を受けています。前例もなく現状の支援体制も十分でないために、本学としては、入学が決定する前の時点で十分な対応を約束できません。どのように伝えればよいでしょうか。

ポイント

前例や支援実績の有無と合理的配慮を提供責任は全く関連しません。前例がない場合でも前例がある場合でも、合理的配慮の提供プロセスに沿って、個別具体的にその内容の検討が必要です。なお、障害があることあるいは支援の必要性によって入学を再検討してもらうような対応は「不当な差別的取扱い」にあたる行為です。

参考文献

JASSOwebコラム
https://www.jasso.go.jp/gakusei/tokubetsu_shien/chosa_kenkyu/kaiketsu/kiso/column7.html

関連する質問のNo.

• No.63 障害のある受験生から申し出があり、入学試験の合理的配慮に関する聞き取りを実施しました。当該受験生は現状PC操作を十分に習得していないため、代筆等での配慮を希望しています。入学試験時は代筆で対応したとしても、入学後に代筆による支援を提供することは難しく、特定技能に関するディプロマポリシーの不達成も想定されます。当該受験生に対して、他の大学や学部を受験するように伝えるべきでしょうか。
• No.79 本学は支援リソースも限られて、障害学生支援に関する専門部署も設置しておりません。そのため、障害のある受験希望者に対して、入学後の十分な対応が困難であるために受験する大学を再検討するように促そうと思っています。その対応でよろしいでしょうか。

更新履歴

2020.1.15 掲載
2020.1.15 更新