ポイント

入学試験時の支援と修学上の支援は分けて考える必要があります。大学側が入学後に想定される支援を一方的に先回りして、受験時と同様の支援の提供が難しいこと等を理由に受験そのものの拒否、試験時の合理的配慮の不提供を申し出てはいけません。試験で問う本質や内容(または変更できない内容)をポリシー等に具体的に明示し、自分にあった学部かどうかを受験生自身が選択します。それらの内容は障害者を排除するものではなく、建設的対話を積み重ねるうえでの基準とするものです。 
また、相談時には習得されていないスキルであっても、多くの大学及び講義において合理的配慮として認められる可能性が高い代替方法について情報提供することは障害のある受験生にとっても有益な情報となるでしょう。

参考文献

2019.10.24 掲載
2019.10.29 更新