ポイント

申請理由が妥当なものであれば、すべての試験では難しいとしても最大限の別室対応が求められます。ただし、定期試験で学生の能力を測るための合理的配慮には別室受験以外にも、様々な方法が考えられるので丁寧な聞き取りが必要です。例えば、ある試験ならば座席の配置の工夫で対応できるかもしれません。いずれにしても大学側も「過重な負担」として、一律の判断をすることは好ましくありません。

コメント

欧米ではテスティングセンターのように試験時の合理的配慮に対応する機能を別途用意しています。日本でも今後ニーズが増加することを想定すれば、そのような機能が必要となるかもしれません。ただし、テスティングセンターのような機能ができたとしても、各試験で変更及び調整可能な配慮事項について試験担当教員には主体的に考える責任があることを留意すべきです。

更新履歴

2019.10.24 掲載
2020.01.15 更新