精神障害や発達障害と視覚情報

○ディスアビリティ

視力(見ること)そのものの困難さではなく、視覚情報(文字)を読み、理解することに困難さがあるため、授業中に使用される投影資料や配付資料、板書、研究に使用する文献や論文などを読むことに困難さがある。

○アセスメント

  • 読み書きの困難
  • 読みにくいフォント
  • 資料の配布形式の確認(PDF等のデータ、紙媒体)
  • 音声の聴取(聴覚情報)による理解のしやすさ(聞く方が得意)
  • 視線移動の苦手さ
  • 集中・注意の低下による理解の困難
  • 感覚過敏による読むことの困難

○活用できるAT

  • 変更しやすい形式で資料のデータを提供する (例:PPT、Word)
  • 端末の読み上げ機能を使って音声で情報を取得する
  • 文字のフォントや大きさ、画面の色を変更して読みやすくする
  • リーディングルーラーを活用して読むべきところに注意をむけやすくする(読み飛ばし・読み落としを防ぐ)
  • ノイズキャンセリングイヤフォンや耳栓等を使用して周囲の物音(刺激)を小さくする
  • 紙資料やデジタルペーパー、カラーシートを活用して刺激を調整する

○まとめ

  • どのような認知特性から読むことが難しくなっているかをアセスメントする。
  • リーディングルーラー等の種類が豊富なものは使いやすい色や形などを様々な試してみる。
  • 資料を編集可能なデータで提供してもらうことで、自身が読みやすいように編集できる。
  • 端末の読み上げ機能では対応が難しいテキストの場合は、朗読などの人的サポートの配置も検討する。

公開日:2023年11月24日


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