テキストデータを点字モバイル端末で読む

テキストデータを読む際は、スクリーンリーダーを使用して読み上げさせる方法の他に、点字モバイル端末（点字ディスプレイ）を使用して点字として読む方法があります。今回は点字モバイル端末の活用についてご紹介します。

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点字モバイル端末

端末本体に内蔵されたピンが上下に動くことで点字を表示します。テキストデータを読むことはもちろん、本体のキーボードを操作することで編集も可能になります。機種によってはインターネットに接続できるものやBluetoothが使用できるものもあります。
代表的な例として、ケージーエス株式会社が販売している「ブレイルメモスマート」シリーズや有限会社エクストラが販売している「ブレイルセンス」シリーズがあります。

テキストデータの取り込み

テキストデータはUSBメモリを接続することで端末から閲覧することができます。また、インターネットが使用できる端末ではメールの添付ファイル等からダウンロードすることも可能です。機種によってはSDカードに対応しているものもあります。

ブレイルメモのUSB端子の画像
点字ディスプレイのUSBポート

視覚的に操作する

端末には映像を外部出力する端子（VGAやHDMI）が付いています。晴眼者が端末内のデータにアクセスする際はディスプレイに接続することで、画面を見ながら操作することができます。例えば、ブレイルセンスシックスではAndroidがOSとして使われているため、ディスプレイを見ながらAndroid端末を操作するようにファイルを閲覧することができます。また、外付けのマウスやキーボードを接続することで一般的なPCのように操作することもできます。この機能を活用することで、試験等で別途端末を用意する際など、端末内に不要なファイルが入っていないかを確認することができます。

ブレイルセンスシックスのHDMI接続画像
USBType-Cを変換しHDMIケーブルが接続できる

ブレイルメモのVGA端子
端末のVGA端子

購入について

自治体によっては日常生活用具給付の対象となることがあります。申請することで端末の購入に必要な費用の一部について自治体から給付を受けることができます。各自治体によって対象となる用具や機器、給付額が異なりますので、詳細については自治体に問い合わせてみると良いでしょう。また、購入の前には実際に使用してみることが重要です。製品のお試しが可能かどうか、各社に問い合わせると良いでしょう。

参考

「ブレイルメモスマート」シリーズ
https://www.kgs-jpn.co.jp/welfare/welfare-products

「ブレイルセンス」シリーズ
https://www.extra.co.jp/products.html

公開日：2023年4月14日

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