「Notability」を使ってiPadでノートを取る

ノートを見直していて、もう一度部分的に講義を聞き直したいということはありませんか?今回は録音しながらノートを取れるアプリ、「Notability」を紹介します。

Notabilityは、ICレコーダーのように音声を録音しながら手書きまたはタイピングによってノートを取ることができるiOS、iPadOSアプリです。

1)録音しながらメモを同期できる

メモを残した箇所を選択するとその時点で録音していた音声をすぐに再生できます。「このノートを取ったとき、何を話していただろうか?」と疑問点があったら素早く振り返れるため、効率良く情報を整理できます。

2)PDFを1つにまとめられる

配布されるPDFをNotabilityに取り込めば、書き込んでいくことができるので、資料をなくす心配もありません。資料が紙で配られた場合も「書類スキャン」機能を使ってPDF化して取り込み整理することができます。講義を聞きながらノートを取ると聞き逃しが生じてしまう学生や配布された資料の整理が苦手な学生への活用が期待できます。

※執筆時点で本アプリの基本機能(録音含む)は無料版で対応可能です。
※板書代筆のサポートに使用する場合は、作成したPDFやノートをサポート学生から利用学生に共有する方法も検討しておく必要があります。

Notability
https://apps.apple.com/jp/app/notability/id360593530


(番外編) トラブルシューティング

マークアップ等の一部のPDF注釈機能は、Notabilityで表示できない場合があります。PDFの注釈がNotabilityで表示されない場合、PDFをフラット化する処理が必要になります。
以下の方法で、注釈を表示するフラット化したPDFを作成しましょう。

○iOSでフラット化する
1.無料の 「PDF Expert」 インストールし、アプリを開きます。
2.閲覧したいPDFが入っている場所を選択し、ファイルを開きます。
3.上の 「三点(・・・)」をタップし、共有を選択します。
4.「フラット化されたコピー」を選択し、右上の共有をタップします。
5.共有先として「Notability」を選択すれば、書き込んだ注釈もNotabilityで閲覧することができます。

○Macでフラット化する
1.PDFを「プレビュー」というアプリで開きます。
2.プレビューのメニューバーから「ファイル>プリント」をクリックします。
3.左下の「PDF」をクリックし、「PDFとして保存」をクリックします。※用紙の向き等は事前に設定しておくこと
4.Notabilityで新しいPDFを開きます。

○Windowsでフラット化する
1.PDFを「Acrobat」で開きます。
2.「ファイル>印刷」をクリックします。
3.「プリンター(N)」を「Adobe PDF」に変更し、「印刷」をクリックします。
4.保存先を指定し「保存」をクリックします。
5.Notabilityで新しいPDFを開きます。

公開日:2022年5月25日


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