電車やバスの中で騒音が気になることはありませんか?また、図書館や自習室のような一見静かな場所でもエアコンのファンが回る音や筆記する際に出る物音がかえって大きく聞こえることもあります。そのような場合にはノイズキャンセリングイヤフォン等を使用することで、効果的に騒音をカットし集中しやすい環境を作ることができます。今回のAT Columnではノイズキャンセリングイヤフォンをはじめとした周囲の音刺激を低減する機器についてご紹介します。
Index
Index
ノイズキャンセリングイヤフォン/ヘッドフォン
一般的にノイズキャンセリングイヤフォンというと「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」を搭載したイヤフォンになります。イヤフォンに搭載されたマイクから外部の音を集音し、そこから反対(逆位相)の音をイヤフォンから再生することで外部の音を打ち消す仕組みになっています。一般的に市販されている音楽等を再生するための製品でも利用できる場合がありますが、製品によってノイズキャンセリングの程度が違うため、ノイズキャンセリングが強すぎると、人によって閉塞感や気分が悪くなることがあります。製品によってはノイズキャンセリングの程度を調整できるものもあります。必ずフィッティング(試用)をしてから使用するようにしましょう。完全ワイヤレスイヤフォンと呼ばれる左右のイヤフォンが独立している製品の場合、首にかけるストラップを別途で付けることで紛失防止ができます。また、感覚過敏などでイヤフォンが苦手な場合は、ヘッドフォンタイプを利用することもできます。
SONY WF-1000XM5
AirPodsPro(第2世代)
ノイズキャンセリングヘッドフォン
デジタル耳栓
デジタル耳栓はノイズキャンセリングイヤフォンと同様に騒音を低減させることが可能です。また音楽を再生する機能はないためスマートフォン等の端末との接続が不要です。本体の形状も有線タイプのものなど3種類あり、ニーズによって使い分けることができます。
デジタル耳栓MM1000
デジタル耳栓MM2000
デジタル耳栓MM3000
耳栓
様々な種類があり、比較的安価に入手することができます。耳の中に入れて蓋をすることで周りの気になる騒音や雑音を低減することができます。充電等が不要なため、手軽に使用することができます。プラグタイプと呼ばれる一般的な耳の穴に入れる耳栓やイヤーマフと呼ばれるヘッドフォンのようなものもあります。
Loop quiet
一般的な耳栓
ホワイトノイズ
ホワイトノイズはノイズ(雑音)の一種で、様々な周波数の音を同じ強さでミックスして再生させた雑音のことです。ホワイトノイズは人間が聞くことができる全ての周波数の音が均等に混ざっており、突発的な音が生じた場合もホワイトノイズによってかき消されるため、騒音等が気にならなくなります。
ホワイトノイズマシン
バックグラウンドサウンド(iPhone/iPad)
iPhoneやiPadでは標準機能として波音や雨音などの落ち着くサウンドを再生することができます。
[設定>アクセシビリティ>オーディオ/ビジュアル>バックグラウンドサウンド]から「バックグラウンドサウンド」をオンにすることで様々なサウンドを再生することができます。
バックグラウンドサウンドの設定画面
バックグラウンドサウンドの種類
参考
Tips「聴覚刺激を調整する」
https://www.assdr.kyoto-u.ac.jp/heap/wp-content/uploads/2022/02/shigeki_kiku.pdf
公開日:2023年9月6日
更新日:2023年10月1日
以下のGoogleフォームからあなたの感想や要望をお聞かせください。
https://forms.gle/4DkKF5ns13sxzRRk8