タイトル:PC × テストアコモデーション ver1.1 (2019.12) コピーライト:HEAP 書字による回答(Pen to Print)の代替手段としてPC使用を申請するケースが増えてきています。正しく運用することで、公正な成績評価に繋がります。本Tipsでは、運用に関する基本的な確認事項を紹介します。実際の運用にあたっては、個別の調整が必要です。 1)ノートパソコンについて 以下の対策を行ったノートパソコンを使用します。 ・インターネットが切断されている ・デスクトップ上に不要なアプリケーションがない ・IME(予測変換)の入力履歴を削除する ※参照:インターネット切断(参考 Win:「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」→「『Bluetoothネットワーク接続』と『Wi-Fi』を右クリックから『無効』を選択」) 準備するものの例 ノートパソコン:要望に応じて事前に同機種(別機)の貸出を検討する。 モバイルプリンタ 電源延長コード 答案記入用の紙(印刷用紙) 2)事前に決めておくこと (1)試験時間・場所 事前に学生本人と担当教員、開講部局が相談の上、試験時間・場所を確定する(同室or 別室等)。 別室の場合は試験監督、同室の場合は座席配慮も必要となる(例:コンセント付近、画面を後ろからのぞき込まれにくい座席、隣席との距離等)。 (2)当日の流れ 同室受験の場合、誰が・いつ・どこでPC等を受け取り返却するかを決めておく(学生本人か試験監督か等)。連続コマで試験がある場合は、複数台のPCを準備し、取り換え対応することも検討する。 別室受験の場合は、別室の場所を確認しておく。 必要に応じて、事前に同機種の貸出を行い、設定に慣れてもらうことも方法の1つ。 3)試験当日の運用フロー (1)別室試験の場合 〈試験開始前〉 ①試験監督が試験室にて、ノートパソコン等を準備する。 ノートパソコン及びプリンタを起動させる。 解答用のWordファイル(白紙)を開いておく。       ②試験監督より当該学生に、氏名や学籍番号等、必要事項を記入すること、また試験はじめにデスクトップ上にデータを保存するよう伝える(以降は自動上書き保存を適用)。 〈試験終了〉 ③当該学生が答案を最終保存。用紙に印刷し、提出する。 ④試験監督はデスクトップ上の答案ファイルを削除する。 (2)同室試験の場合 〈試験開始前〉 ①開講部局にてノートパソコンを当該学生あるいは試験監督に貸し出す。 ②当該学生に、氏名や学籍番号等、必要事項を記入すること、また試験はじめにデスクトップ上にデータを保存すること(以降は自動上書き保存を適用)など、一連の流れを伝えておく。 ③当該学生あるいは試験監督が、試験教室にてノートパソコン、プリンタ等を設置。 〈試験終了〉 ④当該学生が答案を最終保存。用紙に印刷し、提出する。 ⑤デスクトップ上の答案ファイルを削除する。 4)その他 (1)その他の設定 不正していないことの証明:Lime※でログを残す(Win7)、ミラーリングで試験監督(Win/Mac)、画面収録(Mac:QuickTime Player)、iOSのアクセスガイド機能等。 ※Limeはhttp://doit-japan.org/accommodation/tool/index.htmlを参照 スペルチェック機能をOFFにする:OS搭載のテキストエディタを利用する(メモ帳・Win、テキストエディット・Mac、メモ・iOS) (2)延長時間 1.16倍(60分試験に10分追加)、1.3倍、1.5倍、2.0倍等、各ケースで判断は分かれる。大学入試センターの措置は、「選択肢形式」「センター試験問題数」における判断ということに留意して、各学生および各試験(設問単位)で個別具体的に検討する。 (3)トラブル時の対応 機器の故障が発生した場合、故障時刻をメモし、機器を再起動させる。再起動したら、中断時間を確認し、同時間を試験時間に追加する。中断時間が長い場合は、追試措置等を検討する。 ※合理的配慮として許可するかに関しては、『HEAP相談事業Q&A【22】【23】』に関連事項あり