ひと呼吸第12号 リード文 私たちの日常。それは多くの営みの連なりである。 普段、それぞれの行為の意味を考えることは少ないが、ふと立ち止まって考えてみれば、そこには偶然と必然が潜んでいることに気づく。 呼吸。そのような自然な行為ですら、太古における偶然と必然の産物であったといえるかもしれない。 この『ひと呼吸』が、手に取った人の日々の呼吸(営み)を見つめ直すきっかけとなり、そして、それぞれの日常のなかでの「ひと呼吸(休息と起点)」になれば嬉しい。 本文 #12 Horita Ryo Interviewer Miyatani Masashi Text Kitani Megumi 新鮮だった障害学生支援 宮谷 今日のインタビューのために堀田さんが書かれた論文をあれこれ調べて来ました。最近『心理臨床の広場』に掲載された「サッカー/心理臨床の複業」も読んで来ましたし、今誰よりも堀田さんに詳しいと思います。サッカーと堀田さんは切り離せないですよね。 堀田 そこまで読んで来てくださってありがとうございます。北海道出身で、物心ついた頃からサッカーに明け暮れていました。大学時代も入学式の翌日から卒業の年まで週9回ペースで部活に通っていました。だから、専門はサッカーですとも言ってきました(笑)。 宮谷 心理臨床を志すようになったのもご自身がサッカーで挫折を経験され、そこからだったとか。 それでカウンセラーとして岐阜大学に赴任されますが、僕が今日まず聞きたかったのは、なぜ障害学生支援に携わるようになったのかということです。 堀田 そうですよね。僕も最初はカウンセラーとして、当然カウンセリングをするものだと思って赴任しました。きっかけは、僕の1年後に岐阜大学の障害学生支援室に着任された、「ひと呼吸」の編集メンバーでもある舩越高樹先生ですよ。同じ学生を一緒にみる機会が増えて、それこそ一緒に面接に入ることもありました。 宮谷 どういう形で入るんですか。 堀田 主に引き継ぎをする時なんですけれど、僕がみている学生を舩越先生に紹介するときに、僕も一緒に面接に入るし、その逆もあったという感じです。 宮谷 なるほど。引き継ぎまではわかりますけれど、面談に一緒に入るというのはちょっと想像しにくいんですが、それはどちらから提案したんですか? 堀田 どっちだったかな。たぶん自然とそうなったんです。例えば僕がみている学生に障害学生支援室を紹介する時、行っておいでって言うだけじゃなくて、一緒に行った方が学生も安心するだろうと思って一緒について行く。そんな感じです。 宮谷 一緒に面談に入ると、やり方の違いとかもいろいろあると思うんですけれど、その辺はどうでしたか。 堀田 そうですね。動的っていうか、積極的だなって思いましたね。アドバイスとまでは言わないけれど、いろんな提案をして、積極的に関わっていく。それが新鮮でした。 カウンセラーってどちらかというと「待ち」の姿勢なので、相手からどう話を引き出すかをかなり重視するんです。けれどもそうじゃなくて、こちらから提案していく。その違いは大きかったし、少なくともその学生にとっては有効な面があるなと思いました。だから一緒にやっていく必要があると思ったんです。 宮谷 それに気が付いたとしても、すぐに実践できるかというとなかなか難しいんじゃないかと思います。 堀田 良いと思えたら一緒にやろうって、あまり抵抗なく思うんですよね。チーム競技のサッカーをやっていたからかもしれないですけれど、良いことはみんなでやろうみたいな。そういうのが好きなんでしょうね。 役割分担と連携 宮谷 だけどこうしたアカデミアの世界って、誤解を恐れずに言うと、自分の流派や領域を大事にする側面もあるじゃないですか。障害学生支援という比較的新しい分野との連携に抵抗はなかったんですか? 堀田 そこは僕のコンプレックスでもあり、強みでもあるかもしれないんですが、例えば認知行動療法や精神分析といった領域設定をせずにやってきたところがあります。だから軸がないとも言えるけれど、絶対触れられたくない場所みたいなのもあまりなくて。だからできてしまうのかもしれないですね。 宮谷 なるほど。 堀田 もちろん、障害学生支援と同じようにやるかと言うとそうではないですよ。そこは役割分担や連携が大事という話です。 条件的なことを言うと、岐阜大学は常勤カウンセラーが僕一人で、あとは勤務日数の限られた非常勤カウンセラーだけです。他部署との連携も、毎日勤務しているからこそできることで、少ない勤務日数でカウンセリングをやりながら他部署とも連携してっていうのは正直難しいと思います。だから、そこも役割分担です。 宮谷 そうか。前にお話を伺った時も、障害学生支援をどっぷりやるわけじゃないみたいなことを言われていて、寂しいこと言うなぁとちょっと思ったんですけれど、それは役割分担という意味でもあったわけですね。 堀田 そう。あとは身体障害に関する自分の知識のなさもちゃんと認めないといけないと思っているところがあります。 その人にどんな障害があろうと、自分が関われるところはあると思っていますけれど、法律や利用できる福祉サービスといった知識が自分には圧倒的に足りない。だからそこは、障害学生支援の専門家にコーディネートしてほしいと思っているんです。 宮谷 なるほど。そういうすみ分けがあるんですね。 堀田 そう思うようになったきっかけが、以前、助成を受けて行ったアメリカ研修1でした。アメリカの障害学生支援室には、法律や制度に関する情報が集まっていて、部署としてもしっかり確立しているんですよね。 宮谷 専門分野として発達している。 堀田 そう。良い意味で権力があって、発言力がある。 さらにそのとき思ったのが、障害学生支援にはいろいろなプログラムを展開していく可能性があるということです。カウンセリングでも、個別支援やグループ・プログラムをやったりしますけれど、もっと様々なプログラムが動いていく可能性があるなと思いました。 宮谷 確かにそう言われるとそうですね。僕が所属する京都大学でも、社会移行や高大接続、災害対策、アシスティブ・テクノロジーやアセスメントといったプロジェクトをやっています。 堀田 それで僕もアメリカから帰ってきた翌年に、舩越先生と川上ちひろ先生2と新しいことをやろうと言って、2017年から岐阜県内のいろんな機関を巻き込んでシンポジウム3を開催することにしたんです。「地域と大学」だったり「専門職養成における支援」というテーマで、就労支援機関や教育委員会、あと地元の企業の方にも登壇してもらいました。 宮谷 所属も専門も異なる三人が連携してやってきたわけですね。 堀田 そうですね。三人とも自分たちがやりたくて、かつ必要のあること、そして新しいことをやろうという気持ちがありました。 実際、シンポジウムにはいろいろな人が来てくれました。その時思ったのが、こうして実際に足を運んで、様々な領域の人が顔を合わせてお互いの課題を知ることができるのは、岐阜だからかもしれないなと。大都市圏だったら規模的に難しいだろうと思いました。 やっていることの意義をどう示すか 宮谷 非常にアクティブで、ますます僕の想像するカウンセラー像から堀田さんがかけ離れていきます。 そこであえて聞くんですが、学生相談部門って大学の中に必要なんでしょうか。極論に聞こえるかもしれないですが、カウンセリングの機能は必ずしも大学でまかなわないといけないわけではなくて、地域のリソースが豊かにあれば地域の機関に委ねるという方法もあるんじゃないかと思うんです。 堀田 確かに、大学の中にあって当然ではないし、あるからいいんだって開き直るものでもないですよね。 宮谷 自分の部署だからそう思うのかもしれないですけれど、障害学生支援は権利保障という側面が強くて、組織的な視点でいえば法律でも決められている。その意味で学内にあった方がいいだろうと思うんです。 堀田 学生相談も、やっぱり学内の事情をよく知っている人がやることに意味があると思います。 当然、地域に委ねられるところも部分的にはある。でも大学の中にあるからこそ障害学生支援との連携だったり、指導教員と直接話をするとか、そういった学内での連携ができる。時代のニーズの中で、僕たちカウンセラーのあり方も変わっていかざるを得ないですけれど、今のところは必要だと思います。 そのこととも関係するんですが、僕らは大学で研究もしています。今、CCAPS4というアメリカの学生相談で使われているアセスメント尺度を日本に導入できないか研究していて。 宮谷 初めて聞きます。どういう尺度なんですか? 堀田 アメリカでは600校以上の大学で実際に使われていて、英語版は62項目、日本語版は僕らが日本の状況に応じて55項目8領域に設定し直しました。 新入生の健康診断の時なんかにするメンタルスクリーニングテストのようなもので、抑うつとか社会不安、食行動なんかについて質問します。 宮谷 回答で気になる学生がいたら呼び出して話を聞いたりするんですか。 堀田 そうですね。従来のものだと回答結果が出るまでにかなり時間がかかってしまい、呼び出しても学生が覚えていなかったり、あと、呼び出しのかからない9割の学生にとっては意味のないものでした。CCAPSだと回答結果が一瞬にしてグラフ化されるので、本人もその場で確認できるようになりました。 宮谷 わかりやすいですね。 堀田 学生にとっていかに意味のあることをできるかっていうのを考えていました。 例えば日々の面接でも、この面接にどんな意味があるのか、学生自身がわからないときもあると思うんです。けれどやっぱりわからないままでいるよりも、その時々の状態を一緒に確認しながら進められる方がいいですよね。そういう時にもこのCCAPSは有効で、実際に使っています。 それに僕らは、自分たちの仕事の説明責任が求められる時があるので、それを客観的に示す上でも意味があると思います。 宮谷 確かに成果というのは、対人援助職では得られにくいですよね。 堀田 障害学生支援でもそうだと思いますが、今月は何件対応したとか、そういう数値を出すわけですよね。 宮谷 窓口に来た学生数とか。 堀田 その数字も一つの指標になるので否定はしないですが、もうちょっと意味のある数値というか、効果を示す必要もあると思います。 宮谷 なるほど。僕もそれは課題だと思っていて、学生自身も客観的な評価を得られると次のステップにつながる可能性があるし、僕自身も学生とのやり取りの中で指標があると今後の方向性が見えやすいです。 堀田 ただこうした数値を使う時に忘れてはいけないのは、自分たちのやっていることの意義をあえてわかりやすく伝えるために使っているんだという自覚を持つことです。もちろん学生にとって、本当に意味のあることをやっていることが前提ですが。あくまでもこうした指標は意識的に使うことが大切で、そうでないと、数値だけで学生をみることになりかねません。 障害学生支援と学生相談 宮谷 学生への目の向け方という話で思い出したんですけれど、以前別の企画でお会いしたときに「同感と共感は違う」と言われていて、それを聞いて僕すごく反省したんです。 今年で30歳になるんですが、まだなんとなく学生の延長、少し年の離れた先輩ぐらいの気持ちでいたところがあって。でも少し年上の堀田さんからその言葉を聞いた時、学生と関わる際にはプロとして、対人援助職として、そのままの自分じゃいけないというか、そのままの自分みたいなものから脱皮しないといけないって気付かされたんです。 学生の話に「僕もあなたと同じ気持ちだよ」と同感するのではなくて、一歩ひいて「あなたはそう思ったんだね」と共感できるかが大事なんだと。 堀田 あぁ、そういうこと言いましたね。 宮谷 そう。でも、障害学生支援のコーディネーターって、学生の話を聞くプロであることよりも一人の人として、素人っぽさとまでは言わないですけれど、あえてかまえずに関わることも大事なんじゃないかって思っているんです。いまだに自分の中でうまく整理できなくて、今後どうやって学生と関わっていくかちょっと悩んでいます。 堀田 そこにはもしかすると、障害学生支援と学生相談の違いもあるかもしれませんね。 僕の場合、いかに安心した環境で失敗させるかが支援の重要な鍵になると思っている節があるんですよ。 障害学生支援って、行き過ぎると失敗させないための支援になっていく可能性があるというか。それは同感の延長にあるような気がしていて、あくまでも一歩引いたところで、その学生の世界を理解しようとしているという意味で言ったんだと思います。 宮谷 確かに学生と一緒に権利を主張していくので、学生に同感する部分が大きくなりがちです。 その失敗させないための支援とはどういうものですか。 堀田 これは僕が精神障害や発達障害の学生と関わることが多いからだと思うんですけれど、「合理的配慮を提供したらできる」といったときに、すぐにその合理的配慮をするといった支援です。正直、合理的配慮も危ないなと思うところがあります。 例えば体調が悪い、精神的に落ち込んでいる、だからといってすぐにレポートの提出期限を延ばす合理的配慮をすることが本当にその学生のためになっているかというと、僕はあんまりなっていないんじゃないかと思うんですね。 宮谷 難しいですね。今多いのは、オンラインだと出席できていたので、授業をオンラインで受けさせてくださいという要望です。すごく悩ましいなと思います。 堀田 先回りして最初の段階で合理的配慮を提供してしまうと、仮にそれで問題がなくなったとしても、それでいいのかなと思うんです。 むしろ自分なりにやってみて、失敗もして、じゃあ次はどうすればいいのかを学生と一緒に考えていく方が長い目で見たら重要だろうなって。 もちろん身体障害や症状固定のある場合は、難しい範囲がわかっていると思うので、その場合はまた違うアプローチが必要です。 何を優先するか 堀田 ちょっと話が戻るんですけれど、アメリカでの研修で、セルフアドボカシーが大事だっていう話を何度も聞いたんです。初めて聞く単語だったし、なぜそれほど重視されるのかが正直よくわかりませんでした。 でも今になって思うのは「セルフ」の部分をいかに支援していくか、エンパワメントしていくかが大事なんだなっていうこと。これは障害学生支援においてすごく重要なことだと思います。 どうしても法制度として整備されていくと、大学では配慮申請という書式を整えることや、いかにそのプロセスを手際よく進めていくかが注目されがちなんですけれど、そこではないなと。 宮谷 そのことに関連して最近多いと感じるのは、アセスメント機能をいかに充実させるかという議論です。障害学生支援の分野でも、アセスメントや心理検査をいかにさせるか、促すかみたいな話が盛んになってきている気がして、違和感を覚えます。 本当は支援を提供するための補助線としてアセスメントがあるはずなのに、むしろ支援を提供すべきかどうかを区切る実線として機能していて、それは倒錯ではないかと思うんです。 堀田 もちろん必要なことは否定しないですけれど、まず優先して考えた方がいいのは、そうしたアセスメントや合理的配慮をする前にどんな支援ができるかということじゃないでしょうか。 宮谷 そうですね。本人の意思や考えが整わないままに、合理的配慮の申請だけが進んでしまうようなことは避けないといけない。そこにはもうセルフがなくて、自分以外の人たちだけが動く状況があることになってしまいますから。 堀田 僕もまだ何がベストな方法なのかはわからないですが、学生から学び、日々考えています。 宮谷 じゃあそろそろ、いつものを聞こうかと思います。 堀田 毎回この掛け合いがあるんですね。 宮谷 はい。ちゃんとこれを聞いてくるところまでがインタビューなので。堀田さんのひと呼吸って何ですか。 堀田 僕なかなか人に言えるひと呼吸がなくてね。 宮谷 人に言えないものがあるんですか(笑)。 堀田 そういうのもあるんですけど、今日は言える方を(笑)。 ここ一年ぐらい、車で朝通勤するときにラジオを聞くようになって。そこでポジティブニュース、略して「ポジニュー」っていうコーナーがあるんですよ。毎回三つのポジティブなニュースが取り上げられるんですけれど、物は言いようみたいな感じで、ただ普通のニュースがポジティブに言い換えられているだけというか。 宮谷 どんな感じなんですか。 堀田 今日は何だったかな。なんかどっかの水族館で亀のショーが行われましたみたいな。 宮谷 どこがポジティブなんですか(笑)。 堀田 そう、ポジティブでもなんでもないニュースをポジティブって言ってるだけなんです。でもそういう物事の見方って、生きていく上でけっこう大事なんじゃないかなって最近思うようになって。 宮谷 うんうん。 堀田 録音を聞いてるんじゃないかっていうぐらい毎回同じリズムで流れるんですよ。でもそこから何かを感じるっていうか。なんてことのない普通のニュースなんですけれど、大事な何かを。 宮谷 忙しい日々の中にルーティンがあって、また言ってるなーって今日も思いながら車を運転して。それってそう悪くないですよね。 言えない方のひと呼吸も気になりますけれど、紙面はここまでにしたいと思います。ありがとうございました。 堀田亮・ほりたりょう 東海国立大学機構 岐阜大学 保健管理センター 助教(臨床心理士・大学カウンセラー・公認心理師) 道産子。大学院博士課程修了後、2014年より現職。カウンセラーが本職だが、気がつけば障害学生支援の魅力と可能性に惹かれ、今はハイブリッドな支援者を目指して奮闘中。精神・発達障害学生の心理、修学、就職支援を中心に、持ち前のバイタリティとチームプレーの精神で学内外の連携体制構築やイベントの企画にも精力的に取り組んでいる。「支援は引き算」がモットー。本当はサッカー選手になりたかった。 1 日本の高等教育機関における障害学生支援に係るリーダー育成海外研修事業 2016年度から3年間にわたり日本財団の助成を受け米国マサチューセッツ州立大学ボストン校地域インクルージョン研究所にて実施された研修事業。岐阜大学からは堀田と舩越が初年度に参加し、米国の障害学生支援とキャリア支援に関する研修を受けた。 2 川上ちひろ 岐阜大学医学教育開発研究センター併任講師 発達障害児者への性教育、医療者教育を専門とする。 3 連続シンポジウム 2017年度より、発達障害学生に関する大学と地域との連携、専門職養成学部における支援などのテーマで毎年開催され、2020年度・2021年度はオンラインで開催された。 4 CCAPS(Counseling Center Assessment of Psychological Symptoms)大学生のための心理・精神症状評価尺度 2001年にミシガン大学で開発され、2015年より岐阜大学の堀田らが日本語版の翻訳に着手、現在はウェブ上で回答可能な尺度として実践と研究で活用されている。 Editor’s Note 取材にお伺いしたのは、冬の訪れを感じる12月上旬。ここ数年、堀田さんとは年1回ぐらいのペースでお会いしています。いずれも違う媒体や企画で面白そうなことをされている人の話を聞きに行く、見に行くというものです。 今回初めて私が聞き手という立場で関われたので、堀田さんの博論や記事を読み漁り、私が気になっていたことや聞きたいことを直球で質問できました。答えにくい質問もあったかと思いますが、颯爽とそして誠実に返してくださる堀田さん。私のなかのカウンセラーという存在をアップデートしてくれます。 印象的だったのは「岐阜だからできることがある」ということば。地域によって国立大学の立ち位置は若干異なるのだと思いますが、岐阜県における岐阜大学は非常に大きな存在。地域連携のキーパーソンである堀田さんとお話ししているとスマートさだけではなく、その気概、何より飾らないお人柄がひしひしと伝わってきます。 取材後の車中で「かっこいいな~」「ほんとかっこよかったですよね~」としきりにつぶやく私、ちょっと気持ち悪いでしょうか。 最後、残念ながらカットした堀田さんのひと呼吸は私も未知の世界でした。勉強しておきます。 (宮谷祐史) Concept 障害のある学生が高等教育にアクセスする権利を保障するための取り組みである「障害学生支援」には、その主人公である学生と対話し、ともに行動してきた多くの実践者たちの存在があります。こうした実践者一人ひとりには独自のバックグラウンドがあり、またそれぞれの考え方や想いをもって形作ってきた歴史があります。私たちは、これらの「人」によって蓄積されてきた考え方やその想いを知ることが、これからの障害学生支援を考えていく上で貴重な機会となり、この分野の魅力を知ることにつながると考え、この『ひと呼吸』を発行することにしました。ここに綴られているのは、私たちを含めた一人ひとりの関係者にむけた応援のメッセージです。 ひと呼吸・編集委員会 村田淳(京都大学)、舩越高樹(国立高専機構本部)、宮谷祐史(京都大学)、木谷恵(フリーランス) クレジット 発行/高等教育アクセシビリティプラットフォーム(HEAP) Address 京都市左京区吉田本町 京都大学学生総合支援センター内 Web https://www.gssc.kyoto-u.ac.jp/platform/ Mail heap[@]mail2.adm.kyoto-u.ac.jp Tel 075-753-5707