タイトル:運動に障害のある学生×iOS cHEAP ver.1.3 (2020.3) 多くの学生と同じようにiOS端末(iPad等)は各種設定を工夫することで運動に障害のある学生にとっても便利な端末となります。タブレット端末を使いこなすことは修学支援だけではなく、日常生活のちょっとした助けになるかもしれません。 設定>アクセシビリティ>…からいろんな機能を試してみましょう。 Reference: https://www.apple.com/jp/accessibility/ipad/ https://www.callscotland.org.uk/downloads/posters-and-leaflets/ 1)AssistiveTouch AssistiveTouchはホームボタンが物理的に壊れてしまったという方だけでなく、音量や画面向きのロックなど機能を調整などさまざまなことができます。 <Tips> ピンチ(拡大)やダブルタップだけでなく、待機アプリを消すための上方向の複数スワイプなどジェスチャーを登録することができます。 2)音声コントロール/ショートカット iOS13.1、iPadOSから「音声コントロール」の機能が導入されました。現在のところ対応言語に日本語はありませんが、簡単な英語のフレーズを覚えることで十分対応可能です。画面に触れずにアプリの呼び出しや検索等ができます。 ショートカット(app)を活用すると、複数の操作をワンタッチ(またはSiriで一言)で完了することができます。 <ショートカット例> 「Hey Siri 今から帰る」→「家族数名に『今から帰る』とメッセージ送信」+「音楽をかける」+「地図アプリで自宅までの経路を表示する」 3)タッチ調整 運動の調整が難しくタッチ操作が難しい場合、0.1秒から4.0秒までの反応時間の調整ができます。そのほか、タッチをその場で押し続けることができない場合の調整等も可能です。 4)キーボード 物理キーボードを接続することができます。キーボードの操作に工夫が必要な場合も調整ができます。キーのリピート:キーを長く押したときに文字を繰り返して入力する。複合キー:Shift/Alt/Ctrl/Cmdなどの操作を記憶し、1つのキー操作でショートカットが操作できる。スローキー:キーを押した瞬間からキー入力が有効になるまでの時間を調整できる。 <Tips> ホームボタンを触らず操作する ?+H:ホーム画面に戻る ?+スペース:アプリの検索 ?+tab:アプリ履歴の呼び出し 5)スイッチコントロール タッチ操作やキーボードの使用が難しい場合でも、外部スイッチを接続することで使用の幅が広がる可能性があります。 ※スイッチを使うには、インタフェースが必要です。 <Tips> 1.ハイライトの方法は、自動ハイライトや単一スイッチ・ステップ・ハイライトなど変更できます。 2.iPadOSではマウスの接続が可能です。自分の使いやすいマウスを接続してみましょう。 6)ユーザー辞書 頻繁に使うフレーズなど、登録しておくことでテキスト入力を簡単にすることができます。 例:「じゅう」→「京都府~~~~番地」   「あど」→「kyoto~~@~~」 7)アクセスガイド 指定のアプリ(ノートアプリ等)以外のアプリを起動できないようにする設定です。テストでタブレット端末の使用許諾を得る場合、不正ができない設定を証明できます。 <Tips> ・操作範囲をマスキングすることもできます。 ・「画面収録」(設定>コントロールセンター)を併用することで不正をしていないことの証明も可能です。 8)アクセサリ タブレットスタンドや姿勢保持のための用具を使うことで無理なく使用することができます。