タイトル:字幕を付ける(オンデマンド型) コピーライト:HEAP ver.1(2021.10) 音声認識システムの普及により、動画コンテンツへの字幕作成がスムーズにできるようになりました。 一方で、動画編集ソフトの種類は多岐に渡り、多機能なものも多いため、どこから手をつけていいのかわからないという声もあります。このTipsでは「オンライン型」コンテンツの字幕付与作業の流れを紹介します。 なお、より具体的な情報はPEPNet-Japan(筑波技術大学)のWEBサイトが非常に参考になります。 オンデマンドで配信するコンテンツに対して字幕を付ける場合は、以下の手順で行います。 【字幕表示方法を検討】 動画内で字幕は常に表示される「 (オープンキャプション;OC)」か「任意で表される(クローズドキャプション;CC)」か、どちらが適しているかを検討します。 →OCの場合は字幕ファイルを作成し、動画編集ソフトで動画に字幕を埋め込む →CCの場合は字幕ファイルを作成し、動画を再生するアプリ内で合成する ↓ 【字幕データ(srt形式)を作成】 方法1:動画編集ソフト内の音声認識システムを利用する方法。MS Stream、YouTube、Vrewなど各アプリ内に搭載されている音声認識システムで仮字幕を作成することができます。その後、音声を聞きながら人の手で仮字幕の誤字脱字等を修正します。 方法2:UDトーク(音声認識アプリ)を利用する方法。UDトークで音声認識を行い、誤字脱字の校正を行います。その後、 校正した「会話ログ」をcsv形式で取り出します。専用サイトでcsv形式をsrt形式に変換します(https://jimakudata.udtalk.jp/)。 方法3:動画編集ソフトでテロップとして作成していく方法。手入力です。 ※テロップを入れる機能がある動画編集ソフト(例えば Premiere Pro やfilmora )であれば、どのソフトでも構いません。 コメント:長時間の動画であれば 方法1・2をオススメします。動画自体に読み原稿がある場合は、字幕を作成する際に読み込ませたり、コピー&ペーストすることで効率アップが望めます。 ↓ 【字幕データを埋め込む(OCのみ)】 動画編集ソフトで動画に字幕データを埋め込む。 ―Vrewで字幕ファイルを作成した場合は、mp4で書き出す ―その他の方法(MS Stream、YouTube、UDトーク)で字幕データを作成した場合は、srtファイルと動画データを動画編集ソフト(例えばPremiere ProやVrew)内で合成してmp4として書き出す。 ↓ 【公開する】 動画配信サイト(MS Stream、YouTube、Vimeoなど)に動画をアップロードします。CCの場合は動画をアップロードする際に、字幕ファイルも併せてアップロードしてください。 ※利用者に動画を提供する場合、字幕ファイル(srtファイル)を渡しておくことで「映画&テレビ」(Win)や「Quick Time Player」(Mac)で字幕ファイルを読み込ませて、CCを表示してもらうことが可能です。 Reference: PEPNet-Japan http://www.pepnet-j.org/web/modules/tinyd1/index.php?id=400 UDトーク https://udtalk.jp/ Vrew https://vrew.voyagerx.com/ja/